電子書籍どうでしょう

イマイチ盛り上がりがない日本の電子書籍業界や出版業界に言いたい放題やってます。

定時に帰っちゃダメですか?

クローズアップ現代

めざせ、“5時まで管理職”?!~脱・長時間労働の実践~


夕食時に民放がつまらなかったので、NHKを見てました。
結構好きな番組である「クローズアップ現代」で、「管理職が率先して定時で帰りましょう」みたいな内容を放送してました。

自分自身にもちょっと関係ある話も出てきたので記事にしてみました。
それは雑誌編集部の女性編集長が子どもの都合で定時に帰るという話で、他の社員にも定時で帰るように指導して行くという内容でした。
ある男性編集者がいつもは残業して企画を考えたりしていたのを、早く帰るようにしてプライベートを充実させたら、そこからヒントやアイディアが生まれ、雑誌の人気企画を作り出したという内容でした。夜遅くまでデスクの前でパソコンやっているよりよっぽどイイよ!

しかし、そんなことは15年前から私が提案していたことです。

出版や編集関係って、帰りが遅いのが普通。たぶん彼らも先輩からそのように教わってきたのでしょう。

フリーのデザイナーとして仕事をやるようになってから、

 

「新人の編集者はKeroroさんと一緒に仕事して、呑みに連れて行ってもらえ」

 

というのがなぜか流行した某出版社がありました。私の仕事に対する姿勢が模範的(その出版社では他の外注デザイナーはいい加減な人が多かったらしいです。私は普通だと思ってます)で、始めて呑みに行く新人編集者の方に必ず言うことがありました。

「編集の人って毎日夜遅いし、休みも少ないみたいだけど、できるだけ時間を作って色んなことを経験してください」

この「経験」というのは、本当に何でもイイんです。

例えば「映画を観る(レンタルビデオも可)」「好きな本を読む(漫画も可)」「温泉に浸かる(小旅行も可)」「友達と呑みに行く」「ゲームをする」などでOK!やりたくないことはやる必要がないけど、そのかわり興味を持ってやってほしいです。そうすることにより新しい発見があり、何か仕事に通じるようなヒントやアイディアが湧いてきたりするものです。

会社にいる時間が長いと慣れてしまって刺激も少なくなります。いつも話す相手が同じじゃダメです。キャバクラでもいいから行ってこいって感じです。

「アイディアの引出しを増やす」

アイディアの引出しを増やすための努力は必要ありませんが、無気力で何にもしない人には難しいです。色んなことに興味が持てる人が向いています。

さあ、新しい空気を吸ってきましょう!

特に若いうちってこともないんだけど、年とって結婚して子どもができて〜という人生が一般的であるならば、その前にしか体験できないことや感じることのできないことというのがあると思うのです。「平凡な人生」「個性がない」と思っている方がいるようですが、

 

「同じ人間はこの世に存在しないので、すべての人が違う個性を持っている」



私は編集者を尊敬しています。出会った方々は皆さん優秀な方ばかりでした。この人たちがいなければ、今の私はいません。ベテランの方から新人の方まで、私を育ててくれたことを感謝しています。