電子書籍どうでしょう

イマイチ盛り上がりがない日本の電子書籍業界に言いたい放題やってます。

電子書籍が普及すると印刷会社が潰れちゃう?

電子書籍が普及すると印刷会社が倒産する」という話を一般の方からよく聞きます。

たぶんこのような話をされる方は印刷会社のことを知らない方々だと思うのですが、印刷会社だからと言ってすべてが潰れることはありません。もちろん書籍や雑誌だけを専門で印刷している会社はヤバいので他の印刷に方向転換する必要があります。なかには印刷や加工の機械などに投資ができないなどの理由で廃業を選択する印刷会社もあるかもしれませんが、倒産する印刷会社はそんなレベルの会社だけです。

世の中の印刷物で出版関連が大多数を占めているわけではありません。

私たちは多くの印刷物に囲まれて生活しています。ほとんどの身の回りにあるものは何かしらの印刷物がついてきているはずです。

コンビニやスーパーマーケットに行くとよくわかりますが、すべての商品が印刷物で包装されていると言っても過言ではありません。ポテトチップスなどのアルミ袋やビニール袋なども印刷です。印刷って紙にインクを載せるだけではないのです。

電子書籍が普及したら、出版物しかやっていないウチの会社はヤバい」

という会社が仮にあるならば、もうほとんど手遅れです。他の出版関連の印刷会社は営業・経営方針を転換させるなどすでに手を打っています。よほど一発逆転みたいな奇跡が起きない限り無理です。

例えば「印刷通販サービス」。ネットから入稿・注文して、格安で明朗会計。小ロットにも対応しているので、一般の方でも気軽に利用できます。日本中が顧客になりえますし、見積などWEBで自動的にできちゃいますので、営業などの人件費も削れます(だから格安にできるのです!)。すでに「印刷通販サービス」をやっている印刷会社は多いので、たくさん見積を取って検討することができるのは便利ですね。今の時代は印刷機が均一化されているので、仕上がりなどほとんど差がありません。

とは言っても今後は印刷業界全体が厳しい時代なのも事実です。だから大手印刷会社では電子書籍ストアに参入するなど、印刷以外のさまざま業種に手を出しています。知り合いの印刷会社はデザインが得意だったので、5〜6年前にホームページ制作会社に移行しました。

最近話題の「3D印刷」なんか面白そうです!何かアイディアや営業先などがキチンと整えば出版関連印刷から乗り換えられるかもしれませんね。

過去に似たようなことが幾度となく繰り返されてきました。

音楽がCDになって、レコードやカセットテープが消滅しました(一部ではまだ残っているようです)。レコードやカセットテープを造る工場やそれに関連する機械を造る工場も他の製品を造る工場へと変化していきました(廃業された会社もあると思います)。VHSビデオ関連なども同じですよね。

 

時代とともになくなって行く職種や職業はたくさんあります。もちろん新しい職種や職業も続々と誕生していますよね。

このように出版関連の印刷会社だけが不運というわけではないのです。時代をしっかり受け止めて、冷静に対処しなくてはならないというのはどの業種でも同じことです。

 

出版関連の印刷会社が倒産しても、ただの時代の流れです。一般の方が心配されることではありません。