電子書籍どうでしょう

イマイチ盛り上がりがない日本の電子書籍業界や出版業界に言いたい放題やってます。

出版社からの献本って

ウチの場合・・・ここ数年は電子書籍関連の仕事が増えて、印刷書籍の仕事が激減しています。印刷書籍に関しては全体的に右肩下がりなので、たぶんウチだけではなく他のところも厳しい状況なのでしょう。。。

以前やっていた印刷書籍は「雑誌」「実用書」が多く、小説などの「文章主体の書籍」は年に1冊あるかどうかぐらいしかやったことがありません。InDesignIllustratorをバリバリに使っていた頃が懐かしいですね〜。

「献本」という言葉をご存知でしょうか?

書籍が完成した後、制作に関係した方々に出版社が無料で送付してくれます。

出版社によっては制作に関わっていない他の編集部の本も一緒に送ってくれるところもあります。

だから10年前は毎月20冊ぐらいの雑誌と3冊ぐらいの実用書が送られてきていたのです。

正直なところ迷惑でした(汗)。なかにはデザインレイアウトの参考になるような本もあったりするのですが、あっという間に仕事部屋が本だらけです(涙)。もう本当に本屋さんになった気分ですよ...。

雑誌はある一定期間保存(2〜3年ぐらい)してから捨てていましたが、実用書は今でもほとんど本棚に収納しています。旅行関連や飲食関連が多かったですね!古本屋に売る同業者もいるようですが、私は売ったことがないです。面倒くさかっただけですけど!

今では仕事のほとんどが電子書籍になり、「献本」という言葉が消滅しました。売り物と同じePUBファイルは自分のHDDの中にあるので(半年間保存後に消去というシステムにしてます)、あらためてメール添付で送られてきても困りますよね。

しかしなんだか寂しい気分になります。

あれほど迷惑がっていた「献本」ですが、「1つの仕事が終わった」という証みたいなもので、次の仕事の励みにもなっていたりしてたのでしょう。いくら時代が移り変わるものであってもすべてに対応するのは難しいですね。