起業に向けて〜ブラック企業と呼ばれないために〜その1
私は年内中に起業する予定です。
現状の仕事が、どうしても自分1人ではやりきれないので、従業員を数名雇って進めたいからです。しかし職種はグラフィックデザイナーなので、私の古い感覚で起業してしまうと間違いなくブラック企業になってしまいます。
そこで「脱社畜ブログ」さんを参考にさせていただいてます。内容はギャグ満載(嘘です、真面目なブログです)で、大変興味深いものです。
しかしすべて真に受けるのではなく、あくまでも参考程度にとどめています。
それをふまえて「こんな会社にしたいな」という考えを、今後ちょこちょこメモしていこうと思います。
【定期的な宴会(飲み会)はやるの?】
正直なところ会社の行事としてはあまりやりたくない。
理由は、例えば居酒屋で宴会をやった場合1人あたり、3000円〜5000円ぐらいの費用がかかる。もちろんこれは会社経費だからそれはイイんだけど、そのお金を給与やボーナスなどにしてあげたほうが良いんじゃないかと思う。これは自分が会社員時代からず〜っと考えていたことだ。社員旅行なども同じ理由であまり好きではない。
上司が「奢るから呑みに行こう」というのも策略的なものを感じる。もちろん「絶対ダメ!」ということはないが、「タダ呑みほど怖いものはない」と思うのは私だけだろうか?上司との接点は会社と仕事しかないので、話の方向性が楽しいわけがない。仮に趣味趣向が似ていたとしても、相手は友達ではないので付合い方に限界がある。
20歳代の頃は今で言うブラック企業に勤務していたことがある。残業代無しで、毎日帰宅は終電が当たり前、月に何回かは徹夜なんかもあった。新入社員だったので給与は安いし、ボーナスは不況のためとかなんかで先輩から聞いていた話の半分しかもらえなかった。そんな会社なのに社員旅行は1年目こそ国内温泉一泊だったが、2年目はグアム三泊四日という贅沢なものだった。しかし友達や彼女でもない人たちとグアムに行っても楽しくも何ともないし、その旅行代金は現金で欲しいと思った。
「行きたくねぇな〜、そのぶん休みの方がイイなぁ」と思っていた私は「社員旅行グアム」が発表されてから、一人で社長に話に行った。
「お金が無いからグアムには行けません」
と申し出て社員旅行を辞退する話をした。旅行代金はすべて会社持ちではあったが、旅行前の準備・パスポートの取得・現地での遊好費・ツアーパックにない昼食などの飲食費・成田空港往復の交通費など社員個人の出費もそれなりにあった。ボーナスの支給は勤務した翌年の夏から支給されたので、預貯金は全く無い状態だったので、グアムまで行って昼寝して帰ってくるぐらいなら家で寝ていたほうがマシだ。
私の話に理解を示した社長は当時新人3名に3万円ずつくれた(金くれと言った覚えはないんだけど...そーゆー意味になっちゃったのね)。
仕方なくグアムに行くことになったが、3ヵ月後にその会社を退社した。そしてすぐに残業代とまともなボーナスがもらえる会社に入った。
次に入った会社は居心地もよく、社員旅行も楽しかった。先輩や後輩、男女関係なく友人のような付合いだった。週に1〜2回は呑みに行ったし、社員旅行でもないのにキャンプやバーベキューなどにも出かけるなど、とても楽しい7年間だった。
これはたまたま偶然気の合う同士が集まっただけとも言えるが、収入が満足いくものだったので、金銭的に余裕があったことが大きいと思う。ちょっと時間が空いたときなど雑談していても注意されることはなかったし、忙しいときはみんな頑張って仕事に没頭した。残業も多かったし徹夜だってたまにあったが、決して辛いとは感じなかった。逆に収入が増えるのが嬉しかった!
会社員というのは会社の利益を追求するための存在である。会社がキチンとした利益を出してさえいれば、社員へ還元されて収入も増える。社員同士も仲が悪いよりは仲が良いほうがいいに決まっているし、潤滑剤(宴会など)はあってもイイという考えはよくわかる。しかし社長自ら音頭を取って社員同士を無理矢理仲良くさせようとしたり、自分は良い人アピールをするのは時代に合わない。大袈裟だが、残業代を付けるぐらいのことをしなけば宴会などしてはイケナイんだと思う。
会社のために個人の自由な時間を束縛するのはやめよう。呑みに行きたければ社員同士で行ってくれ!私は従業員により多くの給与やボーナスを支払えるよう仕事に専念します!
【余 談】
知人から聞いた話だが、ボーナスと昇給が5年間ない不況で苦しんでいる会社なのに、忘年会・正月の神事・社員旅行は毎年行っているそうだ。この3つをやめれば1人あたり年間3万円ぐらいのボーナスは払ってあげられるんじゃないだろうか?
「忘年会・正月の神事・社員旅行<3万円支給」
うん、このほうが絶対にイイ!