電子書籍でEROは無理ッスよね
私がフリーランスとして独立したときのメイン仕事は「アダルト雑誌のデザイン制作」です。その後はファッション・オートバイ・旅行関連などの雑誌・パンフレット・各種広告などを手がけてきました。
「アダルト雑誌」は何でもやりました。アダルトビデオ・風俗・投稿・キャバクラ・熟女・SM・制服など。ほとんどのジャンルはデザイン制作経験があります!しかしあっという間にアダルト雑誌は沈黙(休刊)してしまいました...。
インターネットやガラケーやスマートフォンなどの台頭で、ERO関連の印刷物は徐々に消滅して行きました。もちろんすべて無くなったわけではなく、かろうじて生き残っているものもあります。
実は電子書籍(ePUB)の「ERO本」というのは基本的にありません。
週刊誌にちょっと掲載されている「お色気」や「きわどい写真集」、マンガのEROコミック、官能小説はたくさんありますが、純粋な「ERO本」は、大手電子書籍ストアでほとんど取扱がありません。Kindleなどでは禁止されていますので、仮に個人で制作してもダメ出しを食らって削除されます。
ネットでは確実な未成年・成年確認が難しいので、現実的には誰でも閲覧や購入ができてしまいます。万が一子どもが親に内緒で大量に購入してしまったなど、携帯電話でも問題になったことが電子書籍でも起こる可能性が高いので、「ERO本」を排除しているようです。
有名な話で「VHSビデオとインターネットはEROが繁栄させた」というのがあります。
1980年代から1990年代にかけて、アダルトビデオ業界から有名監督や有名男優、そして有名女優が地上波テレビに出演するなど、一世を風靡したと言っても過言ではないでしょう。しかしそんなアダルトビデオ業界もインターネットとパソコンの普及によって衰退して行きます。
21世紀に突入すると同時にインターネットに改革をもたらしたのが、「ADSLのWEB使い放題」です。このサービスにより従来よりも大幅に回線速度が速くなり、しかも何時間使っても固定料金というのがネットユーザーに歓迎され普及していきました。
この「VHSビデオとインターネット」は、低料金(レンタルビデオ料金やWEB接続料金)でEROが見れるということが、爆発的な普及に繋がったということです。
しかし電子書籍にこの爆発力の高いと言われた「ERO本」がありません。もちろん電子書籍の「ERO本」は「インターネットのEROには勝てないので売れない」とされていますので、専用サイトを作ってまで「電子書籍のERO本」を販売して行こうということにはなりません。
私は別に「ERO本の電子書籍」が欲しいとか作りたいというわけではありません(汗)。
ただ現状の電子書籍は全くと言っていいほど日本には普及・浸透していないので、何か爆発的に普及する手段はないものかと考えているだけなんです...。
実際にアイディアはあるのですが、時代に合うかどうかまではわからないというのが本音です。
出版業界は数兆円規模だし、端末も100万台単位で売れれば、経済活性化に貢献できると思うのですけどねぇ...。