電子書籍どうでしょう

イマイチ盛り上がりがない日本の電子書籍業界や出版業界に言いたい放題やってます。

【Dモーニング】単行本は今まで通りの発行部数を保てるのか?

まず印刷単行本については、とりあえず従来通りの発行部数(初版)は確保すると思います。そういう約束じゃないと漫画家や原作家が納得するとは思えません。

ただし重版(既刊の書物を同じ版で増刷すること)は、従来通りとはいかないかもしれません。これについては「週間モーニング」のターゲット読者層が20代〜ですから、スマートフォンやタブレット端末の所持率が高く、すでに「コミックの電子書籍」の一般的に人気があることを考慮しますと、すでに「コミックの電子書籍」はある程度の実績を出していると推測できます。そうでなければ【Dモーニング】も発売されないでしょう。もちろん「コミックの電子書籍」は販売数×印税が作家に入ってくることになっていると思います。

実は個人的に引っ掛かっている部分があります。【Dモーニング】の購読は月額500円という部分なのですが、週刊誌とはいえ通常の定期購読は年間や半年契約が多いのです。【Dモーニング】の場合は月額制で自動更新されるのですが、この理由は「いつでも電子書籍サービスを停止できる」ということなんじゃないかと想像しています。

ということは・・・

「やっぱコミック売れないと減収大赤字じゃん!作家さん達が講談社から出て行くってよ〜!!」

となった場合、速攻で【Dモーニング】を終了させる可能性があります(利用規約第5条)。配信終了予告は3ヵ月ほどの猶予期間があると思いますが、1〜3年ぐらいが勝負でしょう!

講談社って知っている人は知っている(?)のですが、電子書籍に一番積極的な大手出版社なんです。自社の抱えている既刊の書籍を一番多く電子書籍化して販売しています。そのような方針を打ち出しているので、今回の
【Dモーニング】となったのでしょう。

話はそれますが、ダウンロードした本はどうなるのでしょうか?「登録期間内のバックナンバーも閲覧可能!」と書いてあるので、どのくらいまでバックナンバーが読めるのかな?

憶測ですがダウンロードされるファイルは常に1冊だけで、他号をダウンロードすると更新されるというシステムのような気がします。じゃないとあっという間に容量が一杯になってしまいます。DRMも当然組み込まれていますので、ファイルをパソコンに保存するということはできません。

それと利用規約を読みましたら、こんな一文がありました。

「(禁止事項)本サービスまたはコンテンツを著作権法で認められた私的利用の範囲を超えて、複製・出版・公表・譲渡・公衆送信・改変その他の様態で利用する行為」

私的利用は認められていますので、各ページのスクリーンショット保存はOKです!

※ちなみに私は「週間モーニング」の読者ではありませんので、今後の【Dモーニング】自体を検証する事はありません。