電子書籍どうでしょう

イマイチ盛り上がりがない日本の電子書籍業界や出版業界に言いたい放題やってます。

電子書籍が普及すると書店がなくなる?

先日の印刷会社同様に「書店がなくなる」という話もよく聞きます。というよりすでに書店が年々減少しているのが現実です。日本ではまだ電子書籍が全く普及していないので、書店の減少については別の理由の方が大きいようです。

1.Amazonや楽天などに代表される本のネット通販
ここ数年であっという間に認知された感じです。送料が無料になる場合もあったりするし、すぐ届くというイメージも定着しています。中古本なども選べるので便利ですね!

2.過疎化など人口の減少
町の小さな本屋さんは生き残るのが大変です。少子化で子どもが少なくなっているので、需要と供給のバランスが取れていません。それとコンビニなどの台頭もあると思います。

3.日本人の活字離れ(本離れ)
深刻な問題ですが、実は40年ぐらい前から始まっています。40年前というとカラーテレビが一般家庭に普及し始めた頃です。30年前ぐらいにVHSビデオが流行して「録画してテレビを視聴する」という時代に突入し、一般的な娯楽はテレビに移行しました。
テレビが普及していない頃は一般的な娯楽というのが少ない時代ですので、本がたくさん読まれていました。新聞なども隅から隅まで読まれていた時代だったと思います。
そんなテレビですが10年前ぐらいからインターネットに押されっぱなしです。ここ数年はスマートフォンの台頭によりSNSや動画サイトなどが流行し、「テレビ離れ」が止まりません。

4.図書館の利用
これも今に始まったわけではなく、昔から利用されていますよね。特に図書館の近所に住んでいる方は利用頻度が高いようです。図書館利用の弱点は「新刊が少ない(新刊が無いを含む)」人気や話題の書籍は借りる人も多いし、入荷数自体が少ないようです。Amazonやブックオフなどで中古を探して購入し、読み終わったらまた売るという読書家も増えているようです。

このように書店の減少に電子書籍は今のところ全く関係ありません。

単純に時代の流れです。時代によって流行するものもあれば、廃れるものもあります。

今後もし電子書籍が急速に普及するようなことがあれば、駅前や繁華街の書店も危ないかもしれませんね。