電子書籍どうでしょう

イマイチ盛り上がりがない日本の電子書籍業界や出版業界に言いたい放題やってます。

そう言えば自炊代行業者はどうなったの?

【自炊の歴史が変わった!? 断裁せずにデータ化できるドキュメントスキャナー】

【ScanSnap SV600】

これは便利ですね!

A3サイズまでスキャンできます。フラットベッドスキャナーでA3サイズはメチャ高価なので「ScanSnap SV600」はお財布に優しい・・・かな?

「ページめくり検出」機能も搭載しているので、連続スキャンでもできるそうです。「見開きページの分割スキャン」や「本を開いた時に出る中央(ノド部分)の膨らみを自動補正」などの機能もあるそうです!仕上がり具合のレベルを知りたいですね。

とは言っても人の手でページをめくってスキャンするので、「断裁する自炊」よりも圧倒的に時間がかかります。では、どんな時に有効なのでしょうか?


1. スキャンした書籍を古本として売ることができる

断裁しないので「ブックオフ」で売却や「Amazon」などで普通に売ることができます。人気の新刊なら高額で売れるので「Amazon」のほうがオススメですね!


2. 図書館で借りてきた本を電子化することができる

電子化したデータファイル(PDFなど)を流出させないことが大前提です。図書館内での複写サービスは「新刊はダメ」「全文複写はダメ」など著作権法31条により定められていますが、本を借りて自宅に持ち帰ればこっちのもの!図書館内ではないので著作権法31条ではなく著作権法30条が適用となり「私的使用のための複製」はOKで「自宅でスキャニング」は合法となります。


しかし良いことだらけというわけではありません。

写真のように「キレイに見開き状態を確保できる書籍」じゃないと上手くスキャンできないでしょう。ある程度重みのあるガラス板を載せてスキャンするということも可能だとは思いますが、やってみないことにはわかりません。ひょっとしたらオプションかなんかで「本を固定する何か」が出るかもしれませんね。スキャニングの対象となる本の高さは30mmまでとなっています。

中綴じ製本(本の中央をホッチキスで止めたもの)された雑誌や冊子などでしたら問題ないと思いますが、無線綴じ製本(背の部分を糊で固めたもの)の場合は、思いっきり本をガバッと開く必要があるので、書籍によっては傷が付きやすいです。

自分で購入した書籍なら売るときに若干価値が下がるぐらいなので仕方がないとしても、図書館で借りた本を痛めるのはマナー上好ましくないのでご注意ください。

このように「ScanSnap SV600」は決して万能ではなく使用用途は限られるかもしれません。それでも「自炊の進化」としては大歓迎ですね!