電子書籍どうでしょう

イマイチ盛り上がりがない日本の電子書籍業界や出版業界に言いたい放題やってます。

『「ネット書店課税」創設を要望』ってまた面白いことやってますな!

昨日こんなニュースがありました。

 

自民党の「全国の書店経営者を支える議員連盟」(会長・河村建夫官房長官)が12日に開いた会合で、出席した書店経営者から「インターネット書店課税」創設の要望が上がった。インターネットによる書籍販売が普及し、実店舗の経営が圧迫されているとして「われわれは固定資産税を払っている。区別を図ってほしい」などと訴えた。

 著作物を定価販売する「再販制度」維持のため、ネット販売の過度なポイント還元による実質的な値引きの規制も要請。来年の消費税増税に際し、書籍・雑誌への軽減税率適用を求める声も出た。

 河村氏は「さらに議論を深めたい」と応じた。


書店経営者も売り上げがダダ下がりなのを「ネット書店があるからだ!」というのは、ちょっと横暴ですね〜!

 

まぁ確かにAmazon楽天などで紙印刷の本を購入すればポイントがついたり、送料無料だったりなどのメリットがあります。

 

しかし実店舗書店にも「すぐ読める」「店員に質問できる」「ネットより探しやすい」「(書籍によっては)立ち読みできる」「トラブルが少ない」などネット書店にはないメリットがあります。

 

他のビジネスに文句言っている場合ではなく、自分のところをよくするために頭を使いましょうよ!

 

インターネット書店課税」は無いでしょう!!

 

別にネット書店も大儲けしているワケじゃないです。

 

年々本が売れなくなってきているので、売上げは右肩下がりです。

 

実店舗書店とネット書店が喧嘩している場合じゃないと思いますよ。


さらに「われわれは固定資産税を払っている。区別を図ってほしい」って言われても、実店舗ならではのメリットがそこにあるし、他の商売でも同じでしょ!

 

なんで実店舗の書店だけが不利だと考えているんでしょうか?

 

だったら「実店舗のレコード・CD・DVD店(レンタルを含む)」なども同じでしょ。

ネットから音楽や映画をダウンロード販売(レンタルを含む)しているところにも課税しましょうよ!・・・という話になってしまいます。


もう何年も前から「本だけ売っていては商売にならない」ということはわかっているはずなので、もっと自分で考えて『魅力のある本屋さん』にすることを考えたほうがイイんじゃないでしょうか。

 

カフェの併設・文房具販売・個性的な本を集めるなど、結構努力している本屋さんってありますよ〜!

 

 

 

個人的にはネット書店を利用して紙印刷書籍を購入しています。

 

実店舗書店だと歩いて行ける範囲にはないので、どうしても通販になってしまいます。

 

Amazon楽天を利用していますが、どちらもポイントを利用して購入することが多いです。

 

本以外の商品を購入することによって貯まったポイントや、何かのサービスでギフト券をもらったりするので、ほぼ無料で購入しているようなものなんですけど(笑)!

 

 

あとは個人的には厄介なことなのですが・・・

 

「書籍の販売価格を大幅に値上げする」

とか

再販制度を廃止して本の値下げを解禁する(アメリカと同じにする)」

ということなんですよね。

 

まず「書籍の販売価格を大幅に値上げする」では、現状の書籍の価格を1.5〜2倍程度に値上げして出版社(著者を含む)・取次・書店(実店舗・ネット店舗)の利益を増やすということです。

 

言わずと知れたデメリットとしては高額になれば「本離れ」「活字離れ」が加速するでしょうね。

 

それでも漫画を含めて「確実に売れる書籍」は高価格を設定してもイイんじゃないでしょうか!

 

例えば村上春樹などの人気作家は1冊3,000円とかでも売れるでしょう。

 

尾田栄一郎のワンピースなどの人気漫画コミックも1冊1,000円ぐらいでもOKでしょう。

 

※ファンの方に怒られそうですけど・・・。


そして日本では「再販制度」というのがあり、本を定価販売しなくてはなりません。

人気がなくて10年前の売れ残りだからといって本を値引き販売することはできません。


再販制度を廃止して本の値下げを解禁する(アメリカと同じにする)」ということを実店舗のみ実施することができるようになれば、実店舗に足を運ぶ人が増えるかもしれませんね。

 

いずれにしても「インターネット書店課税」は無謀だと思いますので、政治家が議論するまでもないですよ。