電子書籍どうでしょう

イマイチ盛り上がりがない日本の電子書籍業界や出版業界に言いたい放題やってます。

Amazonの買い切り方式という新しい出版方式

www.nikkei.com今更ですが、印刷書籍は再販制度によって日本全国の書店に同じ定価で並ぶことを可能としている日本独自の制度です。

 

出版社が本を作り取次がその本を一括して書店に配送し、ある一定期間売れ残った場合は返本制度によって書店から取次へと戻されるという感じですかね。

 

このとき全国の書店は仕入れ価格は0円! 売れた本の何割かを収益としていますので、売れる本を多く仕入れたり、売れない本は返本するという感じです。

 

一般ユーザーのメリットとしては欲しい本が書店になくても送料無料で書店に注文することが可能ぐらいかな? ただこの場合、入荷まで結構な日数を要することが多いですけど!

 

この再販制度のおかげで、出版社は安心して本を作り続けることができるのですが、これに待ったをかけたのがAmazon Kindleですね!

 

Amazon Kindleが本を買い取ることにより、最初は出版社が指定した定価で販売し、ある一定の期間が過ぎたら自由に値下げができるという再販制度支持者にとってはドキドキもんです(価格は出版社と要相談)。

 

news.yahoo.co.jp

上記のリンク先なのですが、「購入した新書を読んだらすぐにメルカリで販売する」というような記事が書かれています。まぁメルカリ、ラクマヤフオクなどで早めに売れば結果的に読みたい本を安く読むことができますが、問題は手間です。

 

リンク先では簡単そうに書かれていますが、実際やってみると半数の方は面倒だなと感じるでしょう。1冊が高価な場合には中古本としてもそれなりの価格で販売することができますが、漫画の単行本1冊500円〜1000円ぐらいだとすると差額分と手間を天秤にかけると・・・売らないで所持していた方が良いと感じるんじゃないかな。

 

ちょっとアイディアとして面白いなと思ったのは『電子書籍の買取』という部分。

 

要約すると「読み終わった電子書籍を販売価格の何割かで購入した電子書店で買い取ってもらう」というアイディアですね。

 

リンク先の例はちょっとめんどくさいので、違う数字にします!

 

1冊1000円の電子書籍を購入して読み終わったら、もしくは不要になったら60%で買い取ってもらえる・・・要するに400円で読むことができるお話です。

 

個人的には60%で電子書籍を買い取ってもらえるというのはちょっと行き過ぎのような気がしますが、良くても20〜30%ぐらいが妥当だと思います。

 

ただし、このアイディアって要するに『レンタル本』ってことですよね?

 

ちょっと回りくどいなと思いました(笑)!

 

私は『電子書籍の買取』よりも『電子書籍のレンタル』をAmazon Kindleで実現してほしいなぁ〜と思います。すでに読み放題サービスはやってますけど、すべての本が読めるわけではなく、ほんの極一部の書籍だけですからね。

 

例えば印刷書籍1200円の定価だとすると、電子書籍販売1000円、電子書籍レンタル400〜500円ぐらいなんていかがでしょうか?

 

まぁ要するに50%の価格で電子書籍をレンタルさせてもらえませんかね〜ということです。

 

レンタル期間は1週間〜1ヶ月ぐらいで、期間によってはレンタル料金に差をつけても良いかもしれませんね。

 

スクリーンショット(画面キャプチャー)防止機能をつければ漫画や写真集など、ある程度は複製を防げますので必須ですけどね。

 

個人的には『読みたい漫画』などを掲載雑誌ではなく、単行本で読みたいんですよね〜!

 

問題は『読みたい漫画』のレベルというか質というか・・・最上級は「絶対に読みたい」だと印刷書籍で購入する、「できれば読みたい」ぐらいだと電子書籍で購入(少しでも安い場合のみ)、「まあまあ読んでみたい」ぐらいだとレンタルというような具合に分けたいです。

 

ただ電子書籍のレンタルというのがあまりメジャーではないのですよね(あるにはあるんですけどラインナップが乏しい)。。。

 

ちなみになぜレンタルを普及させてほしいかと言いますと、漫画の単行本の場合って1巻、2巻ぐらいで終わることはほとんどないからです。

 

掲載雑誌で不人気とか何か重大な問題が発生した等で打ち切ったなどの場合を除いて10巻、20巻と漫画は続いていきます。たまに途中で面白くなくなる漫画も結構存在してたりするので、購読をやめるとなんだか損をした気分になるんですよね・・・まぁそれこそメルカリなどで売ってしまえば良いのですけど。

 

まあ世の中そんなもんだと言われてしまうとそうなのかもしれませんが、「購入するよりも安価で読める」というサービスを用意しておけば海賊版撲滅にも繋がると思うのですよ。

 

近年では『雑誌読み放題サービス』というのを各社初月無料で翌月から400円前後でやってますが、あれって全く興味のない雑誌も多く含まれていますよね?それでも毎月2〜3冊バラで購入するよりもはるかに安いのですが、そもそも雑誌を読まない人にとっては無意味なサービスです。

 

もしくは『Amazonプライム会員』に入会すれば『電子書籍のレンタルOK』とかでも良いと思います。

 

あまり期待はできませんが、『すべての出版社の最新刊コミックがレンタルできるサービス』は一考の価値はあると思いますよ〜Amazon以外の電子書店とかでも!