なぜ電子書籍はPDFではダメなのか?part2
下記は昨年のエントリーです。
なぜ電子書籍はPDFではダメなのか?
つい先日個人の方からPDFについて問い合わせがあり、改めて考えさせられました。
問い合わせ内容は「(文章主体の書籍だけど)固定型のePUBでKindleで出版しようと考えているのだが、PDFではダメなのか?」という内容でした。
私からの回答は下記の通りです。
「Kindleでは電子書籍としてのPDFを登録(アップロード)することはできません。」
とてもシンプルな回答ですよね。
ちなみにGooglePlayブックスやiBooksではPDFはOKのようです。でもこの2つにPDFで登録したことはないし、登録されているPDFも見たことがないので、どのような扱いになっているかはわかりません。
以前のエントリーでも書いている通り、固定型に関してはePUBとPDFで優位性は特にありません。ただ「目次」や「しおり機能」がどのように反映されているかはわかりかねますし、調査もいたしません。
一応電子書籍ePUB制作で飯を食っていますが(本当はグラフィックデザイン関連の仕事の方が多いけど:笑)、制作サイドとしてはePUBだろうとPDFだろうとどっちでも構いません。
ただPDFはWordとかからも作成できるデータなので、こちらに仕事として廻ってくることはないだろうなぁ〜ということは確かです。だから電子書籍としてのPDFにはあまり興味がないです。。。
あっ、でもページデザインなどエディトリアルデザインもやってますので、InDesignやIllustratorでの制作でしたら歓迎いたします!!
個人的には「文章主体だったらリフロー型のePUBにするのがベスト」と考えています。固定型(フィックス型)のePUBは漫画や写真集専用という考えも持っています。今回ご質問いただいた方は「文章主体だけど固定型ePUBにする」という考え方は理解に苦しみます。(※たぶんウチに制作依頼をするわけではなさそうなので、ご自分でePUBを作られるのだろうと推測しています)
やはり、これからの時代の電子書籍端末はスマートフォンを中心に考えていくべきだと思います。文章主体の書籍を固定型ePUBにしたら、スマートフォンでは読みにくいですよ。
ググっても9月以降のデータは出てませんでしたけど、たぶんスマートフォン所有率とか60%ぐらいにはなっているような気がします(どなたか知っている方がおりましたらご連絡ください)。
今後は小説や漫画だけではなくて色々なところでePUBというフォーマットが利用されてくるんじゃないかと思います!
私自身も「格安スマートフォン」に乗り換えましたが、mineoだと端末代と通話料を除く月額利用料金が1,700円ぐらいです。通話を050やLINE電話などに限定しちゃえば1,000円以下でスマートフォンを持つことだって可能です。
ここまでスマートフォンの月額利用料金が安くなってくるとガラケーの意味がなくなってきますよね。
端末も中古とか選べば10,000円以下だってあります(性能や機能を考えるとできるだけ最新機種がイイとは思いますが・・・)。
なんだかんだ言っても国内で電子書籍を普及させたいという気持ちに変わりありません。
結論としては
「Kindleは国内シェア60%以上なんだから、Kindleのルールに従って電子書籍(ePUB)を制作・配信した方が良い。で、せっかくePUBを作ったならGooglePlayブックスやiBooksでもePUBで配信すればイイんじゃね?」
です!