電子書籍どうでしょう

イマイチ盛り上がりがない日本の電子書籍業界や出版業界に言いたい放題やってます。

『STOP!海賊版』というキャンペーンが弱すぎると思っちゃう件について

先日から各出版社でこのようなキャンペーンが始まりました。

 

↓ついでにこんなお願いもしているみたいです。

 

 

言いたいことはわかるのですが、どちらのキャンペーンも弱いなぁ・・・。

 

「STOP!海賊版」では「海賊版でマンガを読むのは違法だからやめましょう」と言っているワケですが、そもそもこの世から海賊版サイトが消滅しない限り海賊版サイト利用者が減少することはないと思います。

 

では広告収入を絶つことにより海賊版サイトを消滅させることができるか・・・これも現実的では無いですよね。

広告を提供する側からすれば「違法サイトかどうか調べるためにかかる労力が大変」ということでしょうから、その大変な負担を誰かがやってくれない限り広告提供側は積極的に動いてくれませんよ。

 

↓こんなニュースも飛び込んできました。

 

まだ書類送検という段階なので、最終的にどのような判決や罰則になるかわかりませんが、実際に違法行為を行った者を逮捕したというところが重要ですよね。実刑は当然として広告収入は全額没収してほしいです。

 

あのYouTubeでさえ広告料金支払っているぐらいだから、現段階では海賊版や違法サイトへ広告提供をストップさせることなんて無理なんですよ。

 

漫画村の運営管理者は逮捕されたり、被害を受けたとされる出版社や著者から直接訴えられたりしていないんでしょ(よくわからん)?

 

やはり「海賊版サイトへのアクセス制限」とかやっても無駄なんですよ。独自ドメインとサーバーを変更して他で立ち上げればイイだけですからね。もう海賊版違法サイトの独自ドメイン保有者を逮捕できるように法改正するしか手段が無いんですよ。

 

違法アップロードが確認されるとユーチューブ側から投稿者に警告メールが送られ、3回の警告でチャンネルが閉鎖される仕組みになっているが、会社員らは別のチャンネルを開設して違法な投稿を繰り返していたという。

 

テレビ番組のアップロードなんて3回の警告でチャンネル閉鎖ではなく、1回で警察に通報というシステムにしたほうがイイんじゃね?・・・と考えるのは私だけじゃ無いはずです。

 

以前『漫画村』へのアクセスが遮断されたあと、何度か知人友人から

 

知人・友人「どこか無料でマンガ読めるサイトを教えてくれ!」

 

というようなことを平気で言われました。。。

 

私は別に海賊版サイトの専門家ではありませんので、そのようなサイトは知りませんし、もし仮に知っていたとしても教えることはありません!

 

悪気はないんでしょうけど、ほとんどの人は悪いことと認識することができないんですよ。

 

でも・・・海賊版違法サイト利用者って犯罪ではないんですよね〜。

 

間違ってアクセスしちゃう人もいるだろうから「海賊版サイト利用者は犯罪です」ということにはできないでしょう。

 

要するに「海賊版サイトにアクセスするのはやめましょうね」とユーザーにお願いしたり、「海賊版サイトに広告を提供するをやめてくださいね」というお願いしているようじゃダメなんですよ。

 

他人任せにしないで、出版社もしくは出版社協会みたいなところが『海賊版サイト撲滅チーム』を作って海賊版サイトを探索・監視できるようにして、悪質と判断したサイトはすべて警察に通報するような仕組みを構築しましょう(すでにあるかもしれませんけど)。

 

もちろん人件費などの諸経費がかかりますし、海外のサーバーを使用していると厄介なこともあるでしょう。

 

それでも管理運営者本人を罰しない限り、永遠に海賊版サイトは続いてしまうのです・・・。

 

まぁ仮に海賊版サイトがこの世から消滅したとしても、出版業界の右肩下がりは続くでしょうけど・・・。

 

まぁなんにしろ『STOP!海賊版』というキャンペーンにどれだけお金をかけているか知りませんけど、もっと実効性のあることにお金を使ったほうが得策だと思います。